「翻訳」は「原作」とは別の作品だ

英語はAudibleでの学習が一番よかった(2)
最近、日本アニメの英語吹き替え版を良く観ます。(ダロンロードはご注意!)

特に優れていると思ったのは、「4月は君の嘘」と「言の葉の庭」の英語吹き替え版です。

「4月は君の嘘」のほうは、セリフ自体がすでに翻訳ではなく、状況に併せて、「米国で同じ状況におかれたらどう言うか」というセリフになっています。

 

一例を上げると、最終回で

日本語セリフが

「有馬公生君、君が好きです。好きです。好きです。」

は、英語吹き替えでは

"Here is a Truth, Kose. I love you, I love you, I love you."

とされています。

 

新海誠監督の「言の葉の庭」の英語版でも、日本の和歌を英語版では、意味が近い韻文に変えています。

加えて、村上春樹作品の英語版でも、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」では、原文にはないTom Swift elevatorというものが登場するが、これでむしろ米国の読者はよく理解できるのでしょう。

 

Localizingというのは、現地の人に理解してもらえ、楽しんでもらえることが目的なので、こういう置き換えは私はとても歡迎します。

 

(私がLocalizingを受注する場合は文章の順序まで変えて、時系列に並べ変えることもあります。日本人に不要な箇所はばっさり切ります。)

 

最近、ぼくが気になっているのは、"THE NATURE OF PERSONAL REALITY" by Jane Robertsの日本語版「個人的現実の本質」という本(訳者不明)、出版社: (ナチュラルスピリット)の日本語文章です。

 

早くAudibleの話に入りたいのですが、まず最初に、この作品の素晴らしさを伝えるための説明をしたいと考えます。

著作権の関係上、特に日本語版「個人的現実の本質」の文章には触れません。

ではまた。